はじめに
こんにちは、ふらーと申します。
今回は、いま世界中で話題になっているNFTアートについて、
専門用語を使うことなく、解説していきます。
今回は、後編です。
今回のテーマは、非常に内容が濃いため、
全2回に分けて、お伝えしていきます。
全2回の構成
【前編】
- そもそも、NFTってなに?
NFTとはなにかについて、丁寧に解説しています。
【後編】
- NFTアートってなに?
- どんな作品があるの?
- 買ってどうするの?
- NFTアートって、わたしも買えるの?
- NFTアートって、わたしも作れるの?
このような構成となっています。
前回の記事はこちらからどうぞ。
この記事を読んで得られること
いま話題の「NFTアート」について、専門用語がわからない方でも、わかりやすく学ぶことができます。
デジタルで創作活動している方は、新たなビジネスチャンスのヒントにつながるかもしれません。
NFTアートとは
デジタル上でも「真作」が証明されたアート作品
NFT(Non-fungible token)によって、以下の2点が証明されたデジタルアート作品と言えるでしょう。
- 作品がオリジナルである(コピーではない)こと
- 「誰が所有しているか」が明確であること
絵画や彫刻作品にも、本物や偽物があったりするよねえ。
デジタルの作品もそれがわかるようになるってことか…。
そうそう。そういう意味では、実体のあるアート作品は、実はほとんどがNFTアートだと言えるんだよね。
ちなみに、NFTアートは、クリプトアートとも呼ばれています。
最近はクリプトアートという呼ばれ方が一般的になってきてるみたい。
NFTアート = クリプトアート
と、理解してもらえればいいかと思います。
破格級の値段で取引されるNFTアート
NFTアートが、一躍大きな注目を浴びるきっかけとなったのは、この記事でしょう。
ネット上でBeeple(ビープル)として知られるデジタルアーティスト、Mike Winkelmann(マイク・ウィンケルマン)氏のNFTアート作品が、約6900万ドル(75億円)の値をつけたことが、大きな話題を呼びました。
な、ななじゅうご億…。
どんな作品があるのか
基本はビジュアルアートが多い
Beeple 《 EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS 》
先ほども紹介した、NFT史上最高額の約75億円の値をつけた作品です。
これは、Beeple氏が13年半の歳月をかけて制作した、5000枚の作品を1つにコラージュした作品になっています。
13年半で5000枚って、ほぼ1日1枚じゃないか…。
ちなみに、現在でも、Beeple氏のインスタグラムでほぼ毎日、作品が投稿されています。
このクオリティで毎日投稿…。さらに13年半継続してるのはやばすぎ。
75億円と言っても、単純計算で、1枚当たり150万円だからねえ…。
果たして、高いのか安いのか…。
せきぐちあいみ 《 Alternate dimension 幻想絢爛 》
せきぐち氏は、VR空間に3Dのアート作品を描く、VRアーティストとして活動しています。
2021年3月24日に初のNFTアート作品を出品。
初のNFTアートの作品は、約1,300万円で落札されました。
ご本人自ら、ツイッターでもコメントされています。
Pak 《 EGO object 》
匿名のデジタルアーティストで、その詳細は不明です。
この作品は、「E,G,O」の3つの文字が様々な角度から見ることができる3Dアート作品で、$273,488(約2970万円)で落札されています。
これは…。わたしにもつくれそうな気が…。
そう思っちゃうの、アート鑑賞あるある(笑)
アートって奥深いよねえ…。
新曲をNFTアートにした例も
The Weeknd(ザ・ウィークエンド)《 The Acephalous collection 》
R&Bシンガーである The Weeknd(ザ・ウィークエンド)による、アート作品コレクション。
8つのアート作品を展開しました。
- オーディオビジュアル作品 “Artifact”シリーズ(3作品)
- 静物作品 “Remnant”シリーズ(4作品)
- 未発表曲をフィーチャーした“The Source”(1作品)
特に“The Source”は、新曲がフルコーラス入った、世界に1点のみのアート作品になっています。
この新曲は、今後ストリーミングサービスなどにも展開される予定はなく、この商品の所有者のみが聴くことができる曲ということになります。
世界で自分1人しか聴けない曲って、すごく魅力的じゃないですか・・・!?
現在は、Artifactシリーズのみ、観ることができるようです。
カルヴィン・ハリス 《 TECNHOFISH 》
ビジュアルアーティストのEmil Nava氏とコラボした作品集をリリースしました。
音楽のNFTアートは、調べた限りでは、音楽と映像を紐づけた一つの作品が多いのが特徴的ですね。
ビジュアル作品はもちろん、音楽などもNFTアートによって、唯一の本物を所有できるようになる。
これは、NFTアートの大きな特徴ではないかなと思います。
NFTアート、買ってどうするの?
色んな作品があるのはわかったけど、買った作品はどうしてるんだ?
VR空間で展示
Cryptvoxelsや、Decentralandといった、VR空間内にプラットフォームを展開しているサービスを利用して、いわゆるギャラリーのような形で展示している購入者も多く存在します。
Cryptvoxels
様々なユーザーがVR空間上に、独自のギャラリーを作成し、そこでNFTアートを展示しています。
ログインなしで観に行くことができます!
Decentraland
audio visual crypto artistのYu Ayato氏が
自身が購入したアート作品を展示するギャラリーを公開しています。
先ほど紹介した、
せきぐちあいみさんの作品もあるようです!
デジタル資産として保有
仮想通貨と同様に、NFTそのものの成長性に大きな期待を寄せている投資家も少なくありません。
NFTアートは、二次販売が可能な仕組みになっています。
二次販売されるたびに、制作者にも利益が一部入ってくるようになっています。
資産価値が上がるのを期待して購入している人も多いのではないでしょうか。
実際、2月には、Beeple氏の作品を元値の100倍の価格で二次販売したNFT投資家もいるようです。
現地のギャラリー・美術館での展示も
海外では、すでに世界初のNFTアートギャラリーも開催されているようです。
まだ未知数な部分も多いNFTアートですが、今後、より強い存在感を発揮してくる可能性は高いでしょう。
NFTアートって、私にも買えるの?
もちろん購入できます。
例えば、こういったサイトで販売されています。
Opensea
Nifty Gateway
取引に使うのは、仮想通貨
買えるのはわかったけど、どう買うんだ?
例えば、openseaというマーケットで購入する場合、ETH(イーサリアム)という仮想通貨を使うことになります。
仮想通貨ETHを手に入れるには。使うには。
Coincheckやビットフライヤーといった「取引所」にて、仮想通貨を購入します。
▼ビットフライヤー
発行した仮想通貨を、MetaMaskというウォレットアプリに送金して使います。
▼MetaMask
銀行から財布にお金を移して使う、というイメージでしょうか
あとは、ネットショッピングと同じような感覚で、欲しい商品を選んで購入するという流れです。
なお、この時、gas feeという手数料がかかるのでご注意!
ざっくりと大きな流れのみをご紹介させていただきました。
仮想通貨はまだまだハイリスクハイリターンな資産なので、
事前に丁寧に調べることをおすすめします。
NFTアートって、わたしもつくれるの?
もちろん、つくれます。
大きくわけて、5ステップでNFTアートを制作することができます。
NFTアートを発行する5ステップ
- 仮想通貨を発行する
購入時と同様、NFTを発行するときに手数料がかかるためです。 - MetaMaskというウォレットアプリに仮想通貨ETHを送金する
- マーケットのアカウントを作成する
- My Collectionsという、作品の管理場所を作成する
- 作品をアップロードする
せっかくここまで調べたんなら、君も作ってみたらどうだい?
う~ん…。考えとく。(笑)
まとめ
- NFTアートとは、作品がオリジナルであることと、所有権がだれにあるのかが、NFTによって証明されたデジタルアート
- ビジュアルアートや音楽など、様々な作品が既に発表されている
- 購入者は、VR空間で展示したり、資産として保有する目的で作品を手に入れている
- NFTアートは、基本的にはだれでも買えるし、誰でも制作することができる
いかがでしたか?
これからNFTアートがどう発展していくのか、とてもワクワクしながら、注視していきたいと思っています。
今回は、これで以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を読んだあなたの人生が、
少しでも豊かになりますように。
コメント