色彩心理学とは【色の効果を暮らしに活用する方法も解説】

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はじめに

日々の暮らしの中に当たり前に存在する「色」。

わたしたちは無意識のうちに、その「色」から様々な影響を受けています。

色を意識して暮らしに取り入れることで、生活の質を上げることにもつながります。

今回は、色と心理にフォーカスを当てた、「色彩心理学」について紹介します。

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色彩心理学とは

色彩に関する研究は、アリストテレスの「色彩論」やニュートンの「プリズム」などが大元と言われていますが、

色彩心理学の大元となるのは、ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ(1749-1832)による「色彩論」と言われています。

筆者
筆者

ゲーテは、色が人にどのような影響を与えるのかという点に着目しました。

 

19世紀に、心理学の前身となる、「精神物理学」や「感覚生理学」が成立したことで、色彩と反応に関する研究が進んでいくことになります。

 

筆者
筆者

ちなみに、光の三色説を発展させたのは、感覚生理学を確立させたドイツの生理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(1821-1894)です。

 

色彩心理学自体は、まだ学問としては体系化されていません。

しかし、色を認知することで、様々な影響が生まれることが、多くの研究からも明らかになっています。

色を効果的に取り入れることは、生活の質を高めることにつながるんだね!

色からどのような影響を受けるのか?

色から受ける影響①:心理的な影響

色を活用することで、物事を認識しやすくなる効果が生まれます。

例えば、ノートを取るとき、重要なキーワードを赤や青で書いたりするけど、それもそう?

筆者
筆者

そうだね!赤や青で書くことで、大事なポイントだとすぐにわかる(認知できる)し、色をつけることで、暗記力を高める効果もあるよ!

他にも、色の組み合わせを見るだけで、「あるものを思い出す」という効果もあります。

例えば、

 

 

あれ、あのハンバーガー店じゃね?

 

他にも、

 

 

筆者
筆者

これは人によるかもしれないね。

僕はあの鳥のSNSかなぁ。

 

いやぁこれはあのコンビニでしょ!

このように、色だけで、物事を認知することができる効果があります。

色によって、ブランド認知力が80%アップするという調査結果もあるほどです。

色から受ける影響②:生理的な影響

色によって、身体にも様々な影響を及ぼします。

色から受ける生理的な影響の例【赤や橙色】

  • 心拍数を上げる
  • 交感神経系に刺激を与え、血圧をあげる

【青色】

  • 体温や血圧・脈拍が下がる
  • 痛みを暖和する

などの効果があるという研究もあります。

色から受ける影響③:感情的な影響

色を通して、感情や気分が変化するともいわれています。

色から受ける感情的な影響の例【緑色】

  • 精神的に落ち着いて冷静になれる

【黄色】

  • 元気で快活な気持ちになれる

色から受ける影響④:文化的な影響

色に対する印象は、実は国の文化によっても違いがあります。

緑色から受ける文化的な影響【日本の場合】

  • 「癒しや安心感」「初心者・ビギナー」のようなイメージ

【欧米の場合】

  • 欧米:「怪物・嫉妬・不気味」のようなイメージ
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色がもたらしてくれる様々な効果

ここからは、主な色の効果について紹介していきます。

赤色

  • 活動的・情熱的な色で、エネルギーが生まれてくる効果があります。
  • 最も長い波長をもち、心拍数や血圧をあげる生理的な効果もあります。
  • また、危険や注意喚起を促す色としても効果があります。

橙色

  • 陽気さや、気楽さ、暖かな印象を与えてくれます。
  • 新陳代謝を促進したり、食欲を増進させる効果があります。
  • 赤色とは異なり、柔らかな暖色なので、好意的に受け止めやすい色とも言えるでしょう。

黄色

  • 明るくにぎやかで、希望を感じさせる印象を与えてくれます。
  • 左脳を刺激する色で、理解力・判断力・記憶力を促進する効果があるとも言われています。
  • また、運動神経も活性化させる効果があります。

緑色

  • 安心感や癒しを感じさせる印象を与えてくれます。
  • 筋肉の緊張をほぐし、血圧を下げる効果があるともいわれています。
  • 気持ちや感情を整えたり、リラックスするのに効果があります。

青色

  • 爽やかさ・冷静・知的等といった印象を与えてくれます。
  • 副交感神経を刺激し、体温の低下、痛みの暖和などの効果があります。
  • 気持ちを落ち着かせたり、涼しさを感じたりできる効果があります。

紫色

  • 高級感や優雅さといった印象を与えてくれます。
  • 想像力や感受性を高める色ともいわれています。
  • 運動神経の働きを抑制する効果もあると言われています。

ピンク

  • 恋愛・幸福感・安心感といった印象を与えてくれます。
  • 味覚的な甘さを感じる効果もあると言われています。
  • 攻撃性や怒りを抑制する効果もあると言われています。

白色

  • 純潔・神聖さといった印象を与えてくれます。
  • 気持ちをリセットさせる効果もあります。
  • 明度が最も高いため、軽さを感じさせる効果もあります。

グレー

  • 落ち着き・上品で洗練された印象を与えてくれます。
  • 苛立ちや疲れなどといった、ストレスを和らげる効果もあると言われています。
  • 他の色との組み合わせによっても効果が変わってくるのも大きな特徴の1つです。

  • 力強さや高級感、権威性といった印象を与えてくれます。
  • 一方で、不吉・恐怖・不安といった負のイメージを与える色でもあります。
  • 重さを感じさせる効果もあります。

色彩心理学を暮らしに活用する方法3選

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色によって様々な効果があることがわかっていただけたかと思います。

では、実際に色の効果を暮らしに活用するにはどうしたらいいか、方法を3つご紹介します。

①着る服の色を変えてみる

服を変えてみることは、色の効果を取り入れるのに最も気軽にできる方法だと思います

どういう気持ちで過ごしたいかに合わせて、着る服の色を選んでみるのがいいと思います。

わたし基本黒いから、なんか鮮やかな色の服とか着てみようかなぁ…。

②部屋の家具や道具の色を意識して変えてみる

部屋のカーテンやカーペットなどを、色の印象や効果を意識して選んでみるのもありだと思います。

家具に限らず、コップやペン、ノートなど、日常的に使う道具の色を少し意識するだけでも、効果はあると思います。

筆者
筆者

個人的には、青色のものをよく使いますね

③写真や絵画を飾る

筆者
筆者

筆者としては、これが一番おすすめです!

そりゃこのブログのテーマ的にそうでしょうよ(笑)

部屋に、写真や絵画といったアートを飾ってみるというのもおすすめです。
色彩効果を得られるだけでなく、アートに触れることは様々ないい影響を与えてくれます。

アートのサブスクリプションサービスもあるので、気軽に部屋に取り入れることもできます。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

おすすめは、この「Casie」というサービスです。

様々な色を取り入れて、暮らしを少し豊かにしてみませんか?

いかがでしたか?色には本当に様々な効果があることがわかっていただけたかと思います。

筆者自身は青色が好きですが、最近は意識的に、あまり触れる機会がない色のものを使ってみたりしています。

色の効果はもちろん、新鮮さも相まって、少し気持ちが豊かになったようにも感じます。

ぜひ、あなたも実践してみてください。

今回は、これで以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を読んだあなたの人生が、
少しでも豊かになりますように。

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